高知の祭り目次
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椎名八王子宮秋祭りの「御輿洗い」
出番待ちの獅子頭
このお祭りには、「椎名の太刀踊り」(高知県無形民族文化財に指定されている)、「御輿洗い」の伝統行事があります。
化粧中の頭人子
本殿での浦安の舞
祭りの名物「御輿洗い」の歴史は比較的新しく、昭和21年にスタートしました。 戦後、GHQの方針で神祭が行えなくなるかもしれないと、氏子たちは「椎名の最後の思い出に」、また「戦没者の慰霊のために」と御輿を海に繰り出すことを始めたということです。
15日は朝9時から八王子宮での神事のあと、おなばれが繰り出されます。 獅子が先払い、天狗を先頭に、注連縄にかこまれ赤い着物を着た少年4人の「頭人子(とうにんこ)」、「舞姫」、「杜氏婆(とうじば)」たちの行列が地区内を練って行きます。
注連縄でかこまれた頭人子
椎名海岸へ到着(中央は杜氏婆)
立ち止まる御輿
いよいよ海へ
だんだん深く
やがて、椎名海岸に到着すると「御輿洗い」が始まります。 ざぶざぶと海に入っていくのは「供輿」。 波をかぶりながら男たちは「チョーサイヤ、チョーサイヤ」の掛け声とともに進んでいきます。
それを追って突然獅子が海に入って行くというハプニングも起きました。 浜では、女の子が心配そうに 「おとうさ〜ん、はよう上がってきてや〜!」 と海に向かって叫んでいました。
あとを追った獅子
無事に帰ってきた獅子
この日は天気も良く、波も静かでしたが、荒れる日もあるでしょう。 地元の男性は「供輿はどんなに海が荒れても、海へ入らんと男がすたる」と言っていました。 海の男たちの勇壮なお祭りでした。 麗