高知の祭り

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夜須町手結 つんつく踊り (H16.11.8)



つんつく踊り


鳥居の前の大きな幟


夜須町の海辺は、子供の頃、手結の海水浴・岸本の海浜学校と親しんできたところですが、今では、海水浴場のあたりは「ヤシーパーク」として美しく整備され、海浜学校のあとは「サイクリングターミナル」の立派な建物が建てられています。

手結岬の灯台

この「ヤシーパーク」と「サイクリングターミナル」を結ぶ海側の道の中間地点に手結の岬があり、白い灯台が立っています。

そして、灯台の傍に小さな小さな「龍宮神社」があります。

この神社はわだつみの神様で、小さいながられっきとした独立した宗教法人であり、700年以上の伝統をもつ「つんつく踊り」を今に伝える神社です。


灯台の下にある夫婦岩


コンクリートの囲みの中にある小さな本殿

本殿の中に見えるご神体は卵型の石



11世紀の荘園時代にその源をもつ夜須八幡宮の能神楽から分かれ、浦分の手結のみで踊る「つんつく踊り」として完成したもので、毎年旧暦9月26日に「豊漁祈願・海上安全」のため踊りが奉納されています。

昭和50年、文化庁から記録作成すべき無形文化財の指定を受けており、当日の衣装は文化庁から送られてきたものだとのことです。(烏帽子・白上衣・白袴・白足袋・扇子)

太鼓・鉦・笛に合わせて歌いながら踊るのですが、当日の踊り手は五人(出られる人が出るということらしい)、鳴り物は太鼓だけでした。
漁師さんたちの踊りとはいうものの、白い衣装で雅に踊る様は、白拍子の舞を髣髴させるものがあります。

踊りは、玉章(たまずさ)・とおばしり・きみよ・あやおどり・若き姫たちのおどりの五種類あるとか。


草を刈って茣蓙を敷いた踊り場


打ち合わせをする踊り手


ゆったりとした雅な踊り

ちなみに、玉章(たまずさ)はつぎのように歌われています。

♪たまずさの たまずさの やつの折り目に砂いれて 白砂よ しらすなよ

 人によしらすなよ しらすなよ しらすな 人によしらすなよ

 むすびひめこそ 恋あれば すすの帯 まぶすびとくに 宿あれば

 すすの帯 まぶすびとくに 宿かりて ♪



           

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