高知の祭り

高知の祭り目次

HOME

前ページ

次ページ

香我美町徳王子・若一王子宮秋祭り-04 (H16.11.8)



本殿での獅子舞


境内の石蕗の花


香我美町指定文化財である若一王子宮は、鎌倉時代、荘園経営の本拠として紀州熊野権現の新宮を勧請したもので、かなりの数の僧兵を持っていたといわれます。


秋祭りで奉納される伝統の獅子舞は、太鼓のリズムに合わせて、眠っている獅子を天狗が起こしてからかう舞です。


獅子舞の若者たちは練習を重ね、当日はきれいに化粧をし、華やかな帽子をかむって舞を奉納します。

12時から神事が行われ、獅子舞が奉納されると餅投げがありお旅所へと向かいます。

かなり離れたお旅所・数箇所で獅子舞・餅投げをし、夕刻本殿に帰ってきます。


獅子舞の若者


天狗が怖いよ〜


往時は、「烏(からす)喰いの儀」という儀式が行われていました。


昔、カラスを神の使いとしたことから「烏(からす)喰いの儀式」が行われたのでしょうか。

旧暦9月9日の祭日に餅を搗き、神事の後、本殿の屋根の上にこの餅を上げ、カラスが喰いに来るのを待ちます。

その日に来なければ翌日同様にし、カラスが喰いに来るまでそれを繰り返したといいます。


カラスが喰わないと、凶作・異変の前兆とされたのです。


今では、餅は集まった人に投げ与えられています。

鳥居の近くにカラスの像が祀られて昔を偲ぶよすがとなっています。




             

お旅所(月見山)での獅子

 目次  TOP 前ページ 次ページ