高知の祭り

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佐川町斗賀野 白倉神社秋祭り(花取り祭り) (H16.11.12)



花取り踊り


台風で壊された本殿跡


周りを山に囲まれた田園の町、佐川町。


土佐藩の筆頭家老深尾氏の城下町として、特に文教政策を大切にしたとか、田中光顕・牧野富太郎ほか文教人を輩出しましたし、多くの文化遺産も残されているようです。


当地には、田中光顕に因む青山文庫、地質学のメッカの象徴佐川地質館、牧野富太郎の遺品や植物標本、土佐三大名園の青源寺と乗台寺(後ひとつは高知市の竹林寺)。

また、牧野公園は日本の桜
100選にも選ばれている桜の名所と、見所もいっぱいあります。


藁で作られた馬


鼻高と子供たちと台風で倒れた杉の切り株


ところで、11月12日は、佐川町斗賀野地区の白倉神社の秋祭りでした。

JR斗賀野駅のすぐ近く、国道494号線沿いに白倉神社があります。

境内へ入って驚いたことは、社殿がなく、社殿のあった敷地には工事中のユンボがおいてありました。

今年の打ち続く台風で杉の大木2本が倒され、社殿も壊れてしまったそうです。


このお祭りでは、中世から伝わる花取り踊りが奉納されます。


花取り踊りは、花を愛で花のように優雅に舞う踊りではなくて、太刀踊りの一種です。踊り手は太刀や薙刀を持って踊ります。

その昔は、真剣で舞い、御幣を切ったようですが、今は真剣は使っていません。


踊り子入場


踊り子入場


朝、9時頃、藁で作った馬が神官さんと一緒に出かけます。

その馬が境内に帰ってきて所定の場所に据え付けられたころ、本殿(のあったところ)前には二人の鼻高(天狗)が威厳を持って立ち、やがて、太鼓の音に合わせて踊り子たちはゆっくり鳥居をくぐって境内に入ってきます。


続いて、近くの保育園児たちが「おみこし、わっしょい!おみこし、わっしょい!」と元気な掛け声をかけながら青い鼻高のお御輿をかついで入ってきました。


保育園児たちのお御輿入場


花取り踊り



花取り踊り

広場では花取り踊りが始まります。

踊りを見ていた子供たちは、からかいに来た鼻高と力比べをしたり、怖がって逃げたりと賑やかに祭りが盛り上がります。

踊りはおよそ1時間続き、最後に餅投げをして終わりました。


            

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