高知の祭り

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梼原町大田扉 河内神社神祭(大田扉神楽) (H16.11.26)



山探しの舞


渓流沿いの河内神社

11月3日に訪問した梼原町越知面から、さらに数キロ梼原川沿いに遡ると、四国カルストの麓に太田扉(おおたど)地区があります。

太田扉地区では、今年、神社の付属建物の改築を行ったので、数年ぶりに神楽を奉納するとのこと。

なかなか立派な社殿が、道路から一段下の渓流沿いに建っていました。

11時、神事の後、神楽が始まった頃、ようやく現地に到着しました。


地区のみんなが顔見知りで、私などはすぐによそ者と分かるはずです。

「どうぞ、上がってください。座布団を敷いてあるところはどこでも構いませんので上がって座ってください。」
と声を掛けてくれました。

それでは、と遠慮をせずに、神楽舞台のまん前に座らせてもらいました。

周囲は宴会用のご馳走やお酒などの用意がされていて、地区の方々が「おきゃく」をするように設定されているからでもありました。

どこでもそうでしょうが、梼原町でも若い人が男女を問わず神楽の伝承にかかわるようになっているようです。


「幣舞」は二人の若い女性によって舞われました。


女性による神楽舞


太鼓も叩きます


外人さんも笛で参加


明日を担う保存会の若いメンバー


隣接する二町村の神楽舞いはよく似ていますが、東津野村の「津野山古式神楽」は勢いよく力強く舞われますし、梼原町の「津野山神楽」は、やや、ゆるやかにたおやかに舞うように感じられます。


そして今回、青い目の外人さんが笛を吹いていたのも印象的でした。


神楽は進み、「大蛮」さんが、近づいてきました。

子供のいる地区では子供を抱いたり威かしたりしますが、神殿内には子供がいません。


体格の良い天照大神

 


大蛮登場


大蛮に抱かれたオカーチャン


山探しの般若面


「どっから来た?」

「野市です、初めて来ました」

「大田扉は良いところじゃろう?」

「本当に良いところですねえ」

「毎年来いよ!」

「は〜い」


なんだかいいことがありそうな、幸せをもらったような気分になりました。







               


神官さんの舞

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