高知の祭り

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河内五社神社秋祭り(花取り踊り)高知県津野町船戸(H18.11.12)


花取り踊り



杉大木と鳥居


津野町の東津野(旧東津野村)には国の重要無形文化財である「津野山古式神楽」が伝えられ、各地区の秋祭りでは神楽舞が奉納されています。


また、それに加えてそれぞれの地区に伝わった独特の伝統も残っています。

今回お訪ねした船戸地区には「花取り踊り」があります。


船戸地区は東津野の東部に位置し、須崎方面から東津野へ入ると間もなく船戸で、国道から右手へ進んでいくと程なく大きな杉木立の中の河内五社神社へ到着します。

昼前には、境内では見物人用の木の椅子が並べられ、手作りのご馳走が、大鍋でしし汁を煮たり、タイモの田楽が用意されたりと、お祭りの用意に余念がありません。

この神社は、本殿の左に、本殿に続く別棟があり、地区の方たちがゆっくりとお神祭を楽しめるようになっています。


12時、踊り子達がやってきます



清々と入場


12時、衣装を着けた青年8人・少年8人・太鼓2人がお旅所を出発、神社へ向かってやってきました。

少年達は赤い着物、青年達はヤマドリと東天紅の尾羽根の被り物に伊賀袴。

全員白足袋にわらじを履いています。



恵比寿さんとご挨拶



踊り子たちは鳥居前で待機し、神殿から出てきた神主さんのお祓いを受け、1時、清々と境内へ入場。


本殿の前に円形に敷いたムシロの上で、太鼓にあわせ、自ら唄いながら多くの演目の花取り踊りを踊ります。


鼻高さんに守られて



花取り踊り


踊りの円陣の外では、恵比寿さんが日の丸の扇子で踊り子達を励まし、鼻高(てんぐ)がしっかりと見守っています。


2時過ぎ、本殿でお神楽が始まり、踊り子達はしばし休憩。

2時半頃には、花取り踊りが再開され、本殿の内外で並行して神様に踊りが奉納されるのです。




境内では花取り踊り


本殿では神楽が進行中



本殿で神楽を見守る人々


どちらも見たいので、せわしなく上がったり降りたりと、見物人としては忙しかったです。


3時頃、踊り終わった18人が整列、見てくれた人たちにありがとうのお辞儀をして花取り踊りが終わりました。



それからまたお堂内のお神楽へ、お神楽は4時ころまで演じられました。

この日は真っ青い空に白い雲。

吹く風は身を切るように冷たく、いつ雪が舞い落ちても不思議ではないように感じました。


人気者の大蛮



大蛮も神様には敵いません


やはり、というか、この日の山間部は随分冷え込んだようで、家には「梶が森は初雪・初霧氷」、のメールが入っていました。


船戸にはこれから厳しい寒さがやってくることでしょう。


           



この日梶が森では初霧氷(山荘梶が森の公文さん撮影)

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