高知の祭り目次
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棒踊り
お旅所へ向かう一行
平成16年(一昨年)元日早朝、香我美町周辺の五つの神社は、心無い者の放火により焼失、その際にここ山北の浅上王子宮拝殿も全焼してしまいました。 地元の方々の再建への強い願いで翌年着工、今年2月に完全再建されました。
揺すられるお神輿
真新しい拝殿完成後の初の秋祭りです。 正午、神殿からお神輿が出て、お旅所に向かいます。
お旅所から本殿へ
ここはミカンの産地です
のどかな田園地帯を、地区の人の見守る中、随所で神輿を揺すりながら進んでいき、30分ほどでお旅所に到着。
神事、餅投げのあと一行は本殿に帰りますが、その頃には境内にはたくさんの人が集まっていました。
弓や鉄砲を担ぐ人々
本殿へ帰ってきました
謡を奉納
ご神体が神殿に入った1時半頃から、地元小学生による浦安の舞があり、続いて、棒踊りが披露されます。
山北の棒踊り・棒打ちは、土佐山内家七代藩主の重臣・山内規重が山北に蟄居させられた際に始められたといわれ、300年の伝統を持ち、高知県の無形民俗文化財に指定されています。
新築の本殿で浦安の舞
演ずる若者達は白装束に鉢巻、白足袋に草履といういでたちです。 着物や鉢巻は山内家の家紋である三つ葉柏の紋が付いています。
10人一組で、前列5人、2・3列は2人ずつで一人を棒の上に担ぎ上げて陣列を組み、唄い手の唄に合わせ、東西から踊りながら、わずかずつ相寄ってきます。
本棒打ち
このときの、凛とした清冽な空気が漂ってくるような緊張感がたまりません。 二組が出会った後は、「サイ!サイ!サイ!」と棒を打ち合いますが、これが本棒打ちです。
小棒打ち
本棒打ちが終わると、次は二人一組での小棒打ちが始まります。 下り坂であった天気は小雨となりましたが 「ヤア〜ッ!」 「サイッ!」 と、大きな掛け声とともに、日頃の練習の成果を力強く披露します。
三つ葉柏の紋
獅子舞
棒打ちの後は獅子舞です。
しなやかに身をくねらせる天狗と、微妙な表情を表現させながら重い獅子頭を操る獅子。 見事なものでした。 麗
終わりの挨拶