高知の祭り

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浅上王子宮秋祭り 高知県香南市香我美町 (H18.11.18)


棒踊り



お旅所へ向かう一行


平成16年(一昨年)元日早朝、香我美町周辺の五つの神社は、心無い者の放火により焼失、その際にここ山北の浅上王子宮拝殿も全焼してしまいました。


地元の方々の再建への強い願いで翌年着工、今年2月に完全再建されました。



揺すられるお神輿



真新しい拝殿完成後の初の秋祭りです。

正午、神殿からお神輿が出て、お旅所に向かいます。



お旅所から本殿へ



ここはミカンの産地です


のどかな田園地帯を、地区の人の見守る中、随所で神輿を揺すりながら進んでいき、30分ほどでお旅所に到着。


神事、餅投げのあと一行は本殿に帰りますが、その頃には境内にはたくさんの人が集まっていました。




弓や鉄砲を担ぐ人々


本殿へ帰ってきました



謡を奉納


ご神体が神殿に入った1時半頃から、地元小学生による浦安の舞があり、続いて、棒踊りが披露されます。



山北の棒踊り・棒打ちは、土佐山内家七代藩主の重臣・山内規重が山北に蟄居させられた際に始められたといわれ、300年の伝統を持ち、高知県の無形民俗文化財に指定されています。



新築の本殿で浦安の舞



棒踊り


演ずる若者達は白装束に鉢巻、白足袋に草履といういでたちです。


着物や鉢巻は山内家の家紋である三つ葉柏の紋が付いています。



棒踊り



10人一組で、前列5人、2・3列は2人ずつで一人を棒の上に担ぎ上げて陣列を組み、唄い手の唄に合わせ、東西から踊りながら、わずかずつ相寄ってきます。


棒踊り



本棒打ち


このときの、凛とした清冽な空気が漂ってくるような緊張感がたまりません。


二組が出会った後は、「サイ!サイ!サイ!」と棒を打ち合いますが、これが本棒打ちです。



小棒打ち



本棒打ちが終わると、次は二人一組での小棒打ちが始まります。


下り坂であった天気は小雨となりましたが
「ヤア〜ッ!」
「サイッ!」
と、大きな掛け声とともに、日頃の練習の成果を力強く披露します。


三つ葉柏の紋



獅子舞


棒打ちの後は獅子舞です。



しなやかに身をくねらせる天狗と、微妙な表情を表現させながら重い獅子頭を操る獅子。

見事なものでした。


          


終わりの挨拶

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