高知の祭り

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秋葉神社大祭(秋葉祭り) 高知県仁淀川町 (H19.2.11)


山道をいくお神輿



岩屋神社


暖冬の今年の秋葉祭りは、道中の雪や凍結の心配がないことと、上天気の三連休の中日とあって、いつもは静かな山里に、県内外から一万人を超す観光客が詰めかけて大賑わいでした。



今回は観光バスではなく、はじめて自家用車で行き、始まりから終わりまでゆっくり滞在することができました。

自家用車用の駐車場は、道路沿いに驚くほどたくさん用意されていましたが、9時前に到着した時には、すでに車がいっぱいで、神社からは多分1キロほども離れているところまで誘導された有様でした。


市川家の賑わい



山道を行くお神輿


さて、国道33号の秋葉口から仁淀川に架かる別枝大橋を渡って2.2キロ地点にある「岩屋神社」を9時に出発した総勢約200人の練り(ねり)の一行は、旧関所番・市川家、大石家前、法泉寺、旧庄屋・中越家を経て秋葉神社までのおよそ3キロの道のりを5時間以上かけて進みます。

市川家の広い庭は人でいっぱい。
段畑から見下ろしている人もいます。

次へ先回りしようと、練りの道を先へ行きました。

そういう人が他にもたくさんいて、山道の絵になりそうな場所はカメラマンが確保しています。

とにかくどこまでも、人・人・人なのです。



大型バスの駐車場付近


秋葉神社の祭神は、火産大神(ほぶすなのみこと)で、防火の神様です。

祭りの花形・鳥毛ひねりの若者や太刀踊りの少年達は、きりりとお洒落な火消し装束です。

7メートル、8キロほどもある鳥毛棒を10数メートル先に投げ、相方ががっしりと受け止める鳥毛ひねり。


法泉寺境内



祭りを盛り上げる油売り


固唾をのんで見守る観衆は、惜しみない拍手で感動を表現します。


今年初めて鳥毛ひねりに挑戦したという若者は、一年間、猛特訓を受けたということです。


行列は、

キョーサーキョーサーと掛け声をかけながら20人ほどで担ぐ1トンもあるお神輿のほかに

ホホホ〜〜イと奇声を上げながら、前触れして笑いをふりまく「油売り」

一行を率いていく威厳ある「鼻高」

紋付袴の正装で、幟や「お道具」を持つ人たち

トントンチキチ、トンチキチの鳴り物、鉦・太鼓・笛・貝

祭りの呼び物、花形のお鳥毛

太刀踊りの可愛い少年達

後ろを守る後悪魔

などなど


演技する鳥毛ひねりの若者



中越家の前の練りの道の見物客


それぞれに時代衣装を身につけ、ゆかりの地で「お神輿」「鳥毛・練り」「太刀踊り」などを披露し、秋葉神社へ到着したのは午後3時頃でした。


すでに観衆は超満員。



鳥毛ひねりを見守る人々


お宮入りした役者達は、最後の見せ場とあって力を振り絞って演技します。

何度も何度も豪快にお神輿を揺すって神殿に入ろうとするのに、その都度「元気が足りない」とばかりにやり直しを命じられたお神輿が、精魂の限りを尽くして、ようやく神社に入ることを許されます。

鳥毛ひねりや太刀踊りも力の限り演技します。

そのあと唄い手の里唄に合わせた少年達の太刀踊りが奉納されます。

最後に、拝殿回廊に並んだ12人による神楽囃子に合わせて、油売りや獅子や狐たちは体力の限り歓喜に満ちた神楽を舞い納めます。

これで奉納行事は終わり、行事参加者全員によるお堂まわりが厳かに行われ、祭りの全てが終了します。

四国山地の真っ只中、県境に位置する過疎の里は、こうして今年も春を迎えることになるのです。


鼻高に守られて少年達の太刀踊り



お神楽


太刀踊りの唄・・・抜粋・・・


(秋葉神社で唄うもの)

ご世はめでたの若松様よ 
 枝も栄える 葉もしげる


これのお庭へさて来てみれば 
 鶴と亀とが 舞い遊ぶ


千秋万才 思うこた叶うた 
 末は鶴亀 ごよの松



(一般に唄われるもの)

(前略)
鳥も通わぬ山奥なれど
 住めば都よわが里よ


つげの前ぐしだてにはささぬ 
 ぬけし前髪のとめにさす


くるりくるりとまわるは淀の
 淀の川瀬の水車


高い山にはかすみがかかる
 わたしゃおはんに気がかかる


いうてよいのがおくれの髪よ
 いわいでよいのが人のこと
(後略)

            


お堂回り

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