高知の祭り

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小村(おむら)神社秋祭り 高知県日高村 (H19.11.15)


小村神社



檜が育つ長い参道

高知市から国道33号を西へ10数キロ、日高村下分に、土佐二宮(とさにのみや)「小村神社」があります。

土佐一宮(とさいちのみや)の土佐神社に次ぐ格式の高い神社というわけです。

創建は古く、用明天皇2年(586年)鎮座といわれ、1400年以上の歴史を持っています。

ご神体の
「金銅荘環頭大刀拵(こんどうそうかんとうたちごしらえ)・大刀身(たちみ)」は古墳時代後期の作とされ国宝、木造菩薩面2面は国の重要文化財、仁治貞和の棟札と蓬莱鏡は県指定文化財と、重要な文化財が残されています。

現在の社殿は宝永2年(1705年)に建造されたもので、どっしりとした風格です。



立派な屋根の本殿


国道沿いにある鳥居から社殿にいたる長い参道にはびっしりと檜が植えられていますが、その昔は「千本杉」といわれ、たくさんの杉があったそうです。

1968年の台風でこの千本杉が壊滅、そのあとへ檜を植えたそうですが、いまひとつ元気がないようです。


着飾ってお参りに



本殿裏の牡丹杉


もともと湿地帯のこの地には檜よりも杉のほうが合っているのかもしれません。

さて、秋の大祭の11月15日。

一年に一度この日に、境内にある「尚徳館」で国宝などの文化財が拝観できるというので見せていただきました。

古めかしく長い歴史を感じさせる財物が展示されていました。
(館内は撮影禁止でした。)



2時からのお旅所での神事と浦安の舞までに時間があるので、本殿裏の樹齢1000年といわれる牡丹杉を見に行きました。

注連縄がかけられている大木には、確かに下のほうには杉の葉がついていますが、上のほうはボタンスギ型の葉がついていて、たいそう珍しい木だそうです。


神事には地元小学生も参加



浦安の舞



環頭太鼓

2時、社殿西側の広場へお神輿がお出まし。

神事のあと、浦安の舞が披露されました。

この浦安の舞は260年前から舞い継がれている貴重な文化財だということでした。

地区の小学生や近隣の人々が集まってきましたが、歴史ある「土佐二宮」の大祭にしては少し寂しい気もします。



「小村神社は国の管理下にあったため、氏子達が神社を盛り上げることもなく推移してきたので、あちこちの神社のような賑わいがなく、参拝や見物の人も少なく寂しいものになってしまいました。

が、昨年から、若い人たちに、神社・神祭を盛り立てる動きが出てきたのです。」とのこと。


寸劇



若衆による太鼓


お神輿が神殿にお還りになったあと、境内ではアトラクションが賑やかに始まりました。

施設のお年寄りや子供達はじめ見物人がいっぱいです。

環頭太鼓、神楽舞、寸劇など、賑やかで楽しいひと時のあと、餅投げが行われ、ひとまずお終いです。



このあと6時からは「秋祭り特別公演」として、各種団体による太鼓・踊り・芝居などが予定されていました。

残念ながら残ることはできませんでしたが、きっと大いに盛り上がったことでしょう。

           


餅投げは楽しい!


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