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  梼原・三嶋神社秋祭り  (H15.10.29〜30)



「お旅所」での舞


「お旅所」での浦安の舞

梼原は須崎から四国山脈に入ることおよそ50キロ。愛媛県との県境の町です。

幕末の頃、坂本龍馬はじめ土佐勤皇党、維新の若い志士たちが自由と平等をゆめみて脱藩していったのがこの梼原を通る道であったそうです。

梼原町三嶋神社秋の大祭に行ってまいりました。左の写真は、梼原町三嶋神社秋の大祭で神社を出て行幸の神様が一休みする「お旅所」での踊りです。

神事、踊り、舞がおこなわれたあと三嶋神社に帰ってゆきます。行幸のことを私は子どもの頃から「おなばれ」と言っていました。土佐言葉かもしれません。

下の写真の真ん中の赤い大きな図体「牛鬼」です。行列に先駆けて町内を歩きお賽銭やお供え物(主としてお酒です)を貰います。

行幸の翌日は、神殿で神楽が奉納されます。

古式にのっとったこの神楽は津野山神楽と呼ばれ無形文化財に指定されています。梼原町だけでなく、東津野村、本川村、池川町などにも古式神楽が伝承されています。


町内を歩く牛鬼



神楽の一こま

しかし、若い人たちが都会へ出て行き過疎の村となって伝承の危機にあるところもあり、残った人々が懸命に守っているようです。右側の写真は10月30日に三嶋神社で行われた神楽の一こまです。

日本人の心が息づいているような感じがして私はこうした古式行事が好きです。現役時期には時間も心のゆとりも無くお祭りへ出向くこともありませんでしたが、根がお祭り大好き人間なものですから、あちこちと走り回ってお祭り見物を楽しんでいます。

  津野山神楽(2005年)

            麗

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