遍路紀行

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遍路紀行 その1  霊山寺〜大日寺  (H16.1.17)

はじめに

山歩きレディさん
からの「歩き遍路に行きませんか!」のお誘いに飛びついた三人でした。
(彼女は土佐電ツアーの「日帰り歩き遍路」企画が参加者少数で催行未定であることに業を煮やし、友人に電話しまくって参加者を募り、催行確定に持ち込んだ有力なセールスレディでもあります。)

添乗員はこう言いました。
土佐電が潰れなくて、皆さん方が生きておれば、4年で結願の予定です!」


ですから、その条件が満たされれば、4年間HPへ連載して戴くことになると思います。元気で気長にお付き合いください。
 


霊山寺

1月17日


前日からの猛寒波により車窓から見る四国山脈は雪で真っ白!
 いまどき時代遅れの感がある銀鉛カメラを握り締め、期待に胸躍らせる人が約1名居たような。

徳島道通行止めのため、高松道経由で鳴門市に入り、1番札所・霊山寺に着いたのは、10時を過ぎていたでしょうか。暖かくなって雪は殆ど解けていました。

歩き遍路は、霊山寺に氏名登録の上、講堂に集められ、遍路の作法や注意などの説明を受けることからはじまります。そして、遍路用品を買い、昼食を済ませてから、身なりも気持ちも整えて本堂に入りました。

本堂では、住職さんの法話を聞いてから、初めての「仏前勤行(般若心経など)」を唱和。すると、なんだかいっぱしのお遍路さんになったような気になってしまうから不思議です。続いて大師堂へ。こうして、一番を打ち終わり、歩き始めました。


極楽寺


金泉寺


舗装路を約1.2キロ。元気いっぱいです。買ったばかりの杖を元気にカツカツ音を立てて橋を渡っていると、先達さんから注意を受けました。


「橋を渡るときは杖の音をさしてはいけません!」
「?、?、?」
「橋の下にはお大師様が休んでいらっしゃるかも知れないのですよ」
「ハッ、ハ〜イ!」

右手には雪の残る大麻山が見えました。


やがて2番札所・極楽寺。もう慣れたものです。大きな声で ”ハンニャ〜ハ〜ラ〜・・・” 店先の、一袋200円のレンコンや鳴門金時が気になりましたが、続いて3番へ歩きます。

およそ2.7キロの道もスイスイ。3番・金泉寺に着きました。井戸の水を覗いて自分の姿が映っていたら幸いですということでしたが、皆、自分の顔を確認したようでメデタシ・メデタシ。


今回最終の4番・大日寺へ向かいました。5キロの遍路路は次第に山へと向かい、柿畑や、雪の残った山を目の前にしながらの長距離歩行となりました。

日頃の運動不足を自認する某さんは、人知れず足裏の痛さに悩まされていましたが、グッと我慢のオバサンでした。手洗い場の屋根に積もった雪の解けてくるしずくに驚きながら、手を清め、第一回目の最後の札所にお参りし、精一杯の声で仏前勤行を行いました。


大日寺


大日寺のフォッ
クスフェイス



納経所の横に、フォックスフェイスが実っていたのを見てなんだかホッとしたことでした。あとは、温泉に入って、ビールを飲んで、ワイワイガヤガヤ。

第二回は2月20日の予定です。 ご一緒しませんか!


                       娘遍路

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