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棒踊り
浦安の少女たち
今年の元日早朝、香我美町周辺の五つの神社が、心無い者の放火により焼失するという事件がありました。 ここ、浅上王子宮もその際に神殿を全焼、未だ再建には至っておりません。 しかし、地区の皆さん方の再建への思いは強く、「お宮はなくても棒打ちはやる!」と、地域の団結で例年通り18日に棒打ちが奉納されました。
当日はあいにくの雨でしたが、中学生をはじめ地域のたくさんの方がいつもの年よりもずっと多く集まりました。 青いビニールシートの仮設舞台では、小学6年生の少女たちの浦安の舞が奉納されました。
本棒打ち
小棒打ち
棒踊り・棒打ち・獅子舞はこの2ヶ月間毎日みっちりと練習したとか、迫力のある演技を見せてくれました。 雨の中をびしょぬれになり、ぬかるみに足を取られ、草履が抜ける・滑るなど、泥まみれになっての力のこもった演技では、神社再建への熱い気迫が伝わってきました。
棒打ち・棒踊りは、江戸時代から300年の歴史を持つ伝統行事で、高知県の無形民俗文化財に指定されています。 7代土佐藩主に仕えた家老・山内規重が山北に蟄居させられた際、家臣たちが退屈をまぎらわせようと始めたということで、棒打ちの若者たちは、山内家の家紋付の白装束に鉢巻をつけて演技します。
小学生の小棒打ち
朗々と唄いながら10人の陣形を組み、2組で踊るのが、「棒踊り」 陣形が向き合って打ち合うのが、「本棒打ち」 二人で打ち合う「小棒打ち」 「ヤ〜ッ」と掛け声を掛け、「サイッ」と棒を打ちます。
最後に獅子舞が奉納されました。 迫力に満ちた棒打ちと雨の中を集まった皆さん方の熱気に感動の「棒打ち」でした。 お世話人の挨拶では、「来年は新しい神殿の前で行いたい」との希望に満ちたお話でした。 次をクリックすると、昨年の様子をご覧いただけます。 山北棒踊り03 麗
びしょぬれの獅子舞