高知の祭り目次
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この町に生まれ育ったというおかあさん
並ぶ2軒の商家と路地
吉良川町は、土佐漆喰と水切り瓦の伝統的建築物やいしぐろと呼ばれる石垣塀などが随所に見られ、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。 台風などの強い風雨から暮らしを守るため、自然との調和の中で生き続けてきたしっとりと美しい街並です。
目印の「青竹に花」
その吉良川町で毎年催されている雛祭りは、切妻作りの町家に伝統のお雛様を飾り、誰でもが家に入って見せてもらえるというところが特徴です。 雛祭りの展示に参加の家では、門先に青竹で作った花器に花を活けてあります。
明治時代のお雛様の前でお薄で接待
なまこ壁の家
火鉢がなつかしい
昔の商家らしいたたずまい
そして、それぞれのお家の事情も含めて出来る方法での参加ですから、格子戸越しにお雛様を飾ってあるお家もありますし、床の間に招いてお薄の接待をしてくれるところ、町の歴史やお祭りのお話をしてくださる方もいます。
お嫁入りしてきた日の衣装
格子戸からのぞかせていただきました
さらには、その昔の嫁いできたときの衣装を展示される方や、携帯式の弓張提灯を見せてくれたお家もあります。
近代的なお家でも協力
「ものすえ」に飾られたお雛様
戸襖に張られた年代物のチラシなど
秘蔵の弓張提灯(ゆみはりちょうちん)
長い年月、初節句の記念のお雛様や、衣装、お道具などを大切に保管されたこともさることながら、そのなかに生きている何よりも大切な人の心に接することができたように思います。 麗