高知の祭り目次
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騎乗の射手は当地の土居さん
野根八幡宮の鳥居
国道脇の案内板
高知県の一番東の端に位置する東洋町。 東洋町は、県都高知市からはるか118キロも離れ、ややもすると取り残されてしまいそうな地域ですが、室戸阿南海岸国定公園のちょうど真中に位置し、漁業など海の幸にも恵まれ、サーフィンのメッカ・生見海岸や穏やかな遠浅の白浜海岸など、美しい自然にも恵まれた町です。
野根八幡宮秋祭りは毎年10月第一日曜日に行われます。 五穀豊穣を感謝するこの祭りでは、朝早く神社を出御したみこしが地区内を日暮れまで練り歩きます。
狩装束の射手
奥にある社殿
帽子が脱げた射手
この祭りの呼び物は鎌倉期から伝統の「流鏑馬(やぶさめ)」。 流鏑馬は、もとは農耕馬を走らせていたのですが、農耕馬の減少で一時途絶えていたものを平成3年に復活、県内の乗馬クラブの馬を借りて、姉妹神社である同町の春日神社とともに、2回開催しています。 午後2時、地元町民や写真愛好家、観光客や通りがかりのお遍路さんなど大勢が見守る中を、狩り装束の二人の射手が馬を走らせて的を射てゆきます。
一人が3回、合計6回のあとは、2頭立てで走ります。 馬は結構デリケートな心を持っているようで、1頭はかなり興奮気味で、射手の被り物がぬけ落ちてしまいました。 見事に的を射たときには惜しみない拍手が送られます。
興奮気味の馬
2頭立て
いつの間にかお遍路さんがいっぱい
今年から、流鏑馬行事への補助金が打ち切られ厳しい運営となったため、流鏑馬保存協議会メンバーの皆さんが手間をかけて作り宮司さんがお祓いをした竹矢を販売するなど、継続へ向けて頑張っています。 今回初めて販売の竹矢は、「どうか継続してください」の思いをこめてか、飛ぶような売れ行きでした。
ところで、短い時間で流鏑馬が終わったので、余りにも美しい海の色に惹かれて、国道沿い、室戸市尾崎の海岸へ寄り道しました。 ここも、サーファー達が来るところです。
絶好の天気の中で波乗りをして楽しむ若者達は輝くばかりでした。 麗