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高知県津野町 諏訪神社秋祭り (H17.11.19)



天岩戸



不入山を発し中村へ注ぐ四万十川上流(芳生野)


18日の宮谷の大元神社に続いて、同町・芳生野にある諏訪神社へも行きました。

こちらは、新田から北川(きたがわ)川を渡り北へ3キロほどでしょうか、山地が多い当地にすれば、比較的平地の多いところのように思われました。



東津野地区のどの神社でも感じることですが、ここ、諏訪神社も少ない戸数で維持しているとは思えないほどの立派な神殿と広い境内です。

ドウダンツツジはじめ、境内では紅葉がきれいな色を見せていました。


対岸から見た諏訪神社



紅葉の社殿


昼頃には、地区の方たちやカメラマン達がやってきました。

可愛い「浦安」の少女達の周りにはカメラマンが集まります。



地区長さんの挨拶の後、浦安の舞から始められました。


お神楽は、「宮入」「みそぎ」「幣舞」「手草」「天岩戸」「悪魔祓」「大蛮」「二天」「猿田彦」「妙見」「恵比寿舞」「四天の舞」と数多くの演目が舞われました。


髪飾りを直してもらう浦安の少女



浦安の舞



宮入


大蛮さんはどこでも大の人気者で、アドリブが得意な彼は、興に乗ればどんどんと脱線していきます。見ているとどうも少しお年のいった方のところへ近づいていくことが多いようです。


「もしかしたらこの大蛮さん、ご年配かも?」

いやいや、余計な勘繰りでした。


恵比寿舞は別名「鯛釣り」と呼ばれています。

恵比寿さんが釣り糸を投げると、人々はこぞって糸に食いつきます。

殆どの人は千円札を糸にくくりつけます。

くくりつけるコツがあるようで、苦心している麗に地区の方が親切に教えてくれました。

釣り糸は瞬く間に獲物でいっぱい。




初参り

とうとう神様へお供え物の大根までもが食いつきました。

ヤンヤ、ヤンヤのうちに終わるかと思いきや、恵比寿さんが麗に近づいてきて、耳打ち。

「手伝うてや!」
「よっしゃ〜!」

というわけで、獲物がいっぱいの釣竿を担いで舞殿を面白おかしく走り回るという余興に興じた、めでたい麗でした。


話が脱線しました、元に戻しましょう。


神楽舞は、神官さんと舞太夫といわれる方たちが舞い、太鼓などの鳴り物は地区の方が担当されているようです。


観客と対話中の大蛮



猿田彦(鼻高)


恵比寿舞



二天


津野山古式神楽は、神殿の床板を踏み鳴らし揺るがせながら強い勢いで舞われます。


鳴り物、特に大太鼓は、舞太夫の動きを見ながらリズムを整え終章へ導くなど、重要な役目を果たしています。



そしてこの太鼓のリズムには、ジャズやロックのリズムと相通ずるものがあるように思われます。


今日の太鼓を打つ方のきらきらと輝く目をご覧ください。

ジャムセッションのリーダーのような風格があると思いませんか!

              


大太鼓

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