高知の祭り目次
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田植え(早乙女と早乙女テガイ)
いしぐろと漆喰の壁
漆喰の壁
拝殿で舞われるのは、田植えから収穫までの農作業を15の演目で演じられる田楽能です。 中でも、収穫した米で造った酒を絞る最中に生まれた「神の子」を得ると子宝に恵まれると伝えられる「酒絞り」は広く知られています。
浜辺での練り
太鼓と清めの潮を汲む手桶
県内外から子宝を望む女性が大勢集まり、拝殿に上がって、杜氏婆が差し上げた神の子(木の人形)を激しく奪い合うのは、子授け信仰の「奇祭」とも言えるでしょう。 壮絶な争奪戦の後は、当日拝殿に上がった20人の女性一人ひとりに人形を抱かせ、神官さんが子宝祈願をするというものです。
木陰で休憩中
練りの舞い納め
三つの舞を三度ずつ舞っているとか、同じように見えていてもよく見れば、手にしている「ささら」の位置が変わっているのに気づきます。
ささら
午前中は町内を回り、昼食後、浜辺での練り。 清めの潮水を汲んで本殿に戻ります。 午後1時、太鼓が打たれ始め、いよいよ拝殿での舞が始まります。
殿と冠者
女猿楽(苗取り)
翁
牛
先ずは、「練り」の舞い納め。 そして、次に舞われる演目は「殿」に耳打ちされた「冠者」が、 「次は○○○をやりますぜよ〜〜」 と、拝殿から三方に向かって案内します。
『女猿楽』(苗取り) 『三番神』(12人の地謡:囃子が着座) 『翁』(同上) 『牛』(従順な牛だが時に牛使いに歯向う) 『田打』(のらくらと若者二人が鍬仕事)
酒絞り
神の子争奪戦
『えぶり指し』(えぶりは田を平らにする道具。「そうとめ(早乙女)よう、そうとめよう」と早乙女たちを呼びます) 『田植え』(早乙女12人と早乙女テガイ12人、賑やかできらびやかな舞台です) 『酒絞り』(子宝祈願の女性たちの人形争奪戦)
『田刈り』(のらくらと若者二人が鎌仕事) 『小林』(小林上野守是成の幽霊が戦の武功を演じます:この演目により御田祭起源の時代が推察されます) 『魚釣り』(観客に向けて魚のついた釣り糸を投げます。魚に触れるとご利益があるとか)
魚釣り
地堅め
『地堅め』(舞の最後に左手を上げて、一般参加者に 「再来年ござれ!」(再来年、見に来てください) とひと声大きく叫び、祭りの正規行事の終了を告げます) このあと太刀踊りが奉納され、祭りは4時半過ぎに終了しました。
太刀踊り
いっぱいの見物人たちは、暑くてきつい日差しを避け、木陰で最後まで熱心に見ていました。 麗
格子に花を飾る祭りの日