高知の祭り

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若井の花取り踊り 高知県四万十町 (H19.11.1)


春日神社境内での花取り踊り



若井の沈下橋

四万十町の中心・窪川の町から国道381号を西へ2キロほどいくと、四万十川に架かる若井の沈下橋があります。

その沈下橋は、古くなり傷んでいて、今は通行禁止になり、そばに立派な橋ができています。

その立派な橋を渡って道なりに2キロほど行くと若井の春日神社へ行き着きました。



草鞋を履かせてもらう踊り子



春日神社は若井地区の氏神様で、秋祭りの日には五穀豊穣を祈願して、450年も受け継がれてきたという花取踊りが奉納されます。


自然になじむ鳥居



おなばれの先頭を踊っていく



長老達の前で凛々しく踊る少年達

大木の茂る小高い森に上がって行くと、正面に本殿があり、古い歴史を思わせるたたずまいですが、揚げられた蔀(しとみ)や拝殿の天井などあちこちが真新しく、修理されたばかりのようでした。

役員の方たちが準備を進めているうちに、1時半頃から衣装をつけた踊り子達や地区の人々が集まり始め、2時から神事。

2時半にはお神輿が出御、踊り手たちが先頭で踊りながらお旅所へ向かいます。



お旅所は神社からすぐ近くで、注連縄で囲んだ舞台とそれを囲むようにテーブルと椅子がしつらえられていました。


氏子達は、重箱にご馳走を詰め、思い思いの飲み物を持参してテーブルに着きます。


太鼓と唄い手



ご馳走を食べながら頼もしい少年達に注ぐ眼差し



JR中村線が境内を突き抜けています


お旅所での神事のあと、いよいよ花取踊りが始まり、テーブル席はミニ宴会となりました。

太鼓に合わせて唄い手が唄い、大太刀4人、小太刀4人が機敏に動き踊ります。



大太刀は黒い着物に黒の伊賀袴、白足袋に草鞋。頭には山鳥の毛の被り物。

小太刀は着物の色が水色で、頭には烏帽子を冠っています。

以前は男の子達だけで踊っていたけれど、踊り手が少なくなり、今では女の子も大人も踊っているとか。


境内で踊ります



お餅をたくさん拾いました


30分ぐらいで踊りが終わると神社へ帰り、拝殿の前でさらに20分ほど踊りました。


このあと、神殿の修理を祝って「餅投げ」が行われ、それぞれにお餅をいっぱい拾って神社を後にしました。

             


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