西国三十三所
結縁御開帳 巡拝の旅

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西国三十三所結縁御開帳 巡礼の旅その6 (H21.4.10〜12)


善光寺 お数珠頂戴


西国霊場中興の祖である花山法皇ゆかりのお寺を番外寺とすれば、今回訪れた善光寺ほか2寺は西国三十三所とは直接の関係はないようで、番外というには少し無理があるかも知れません。が、

「遠くとも一度は詣れ善光寺 救け給うぞ弥陀の誓願」とも言われる善光寺。

西国三十三所結縁御開帳巡拝中に、数え7年に一度の前立本尊の御開帳となり、ちょうど良い機会でした。

高知から長野までバスで10時間以上かかり、大層ハードな旅でしたが、参詣が叶い、ありがたいことと思います。

4月10日7時に高知を出発、17時30分善光寺宿坊に到着。

翌朝5時に宿坊を出て善光寺へ。


善光寺

善光寺(ぜんこうじ)

住所:長野県長野市元善町491

宗派:無宗派

本尊:一光三尊阿弥陀如来



早朝の善光寺仁王門

まだ明けきらずあたりは寒い。宿のどてらを着てよかった。

本堂前に並び、跪き、本堂のお朝事(あさじ)への往き復りの貫主さま(またはお上人さま)から数珠で頭を撫でてもらう「お数珠頂戴」。

その後内陣へ上がり、お朝事に同席、御開帳を目の当たりにしました。

次いで、内内陣に座し前立ご本尊の前で般若心経を唱和後、戒壇めぐり。



宿坊へ帰って朝食後、もう一度行き、「御印文頂戴」(法印を頭におしいただくこと)。


その頃には、山門〜仁王門〜回向柱へと参詣の人々は長蛇の列の賑わいとなっていました。


回向柱へ並ぶ人々



車窓からの南(?)アルプス


昼過ぎまで、宝物殿・仁王門など境内各所を拝観、門前町を散策後バスへ乗り、小布施の町を散策、宿泊地の戸倉上山田温泉へ着きました。


北向観音

北向観音(きたむきかんのん)

住所:長野県上田市別所温泉1656

宗派:天台宗

本尊:妙観察智弥陀如来



三日目。

ホテルを7時半に出て北向観音へ。


北を向いているのは善光寺と向き合っているからだそうです。


北向観音



愛染桂



善光寺が来世の利益、北向観音が現世の利益をもたらすということで、善光寺のみの参拝では「片参り」になるといわれています。


境内には縁結びの霊木とあがめられている「愛染桂」の巨木があります。



元善光寺

元善光寺(もとぜんこうじ)

住所:長野県飯田市座光寺2638

宗派
:天台宗

本尊:善光寺如来



この地の住人・本多善光が難波の堀江で一光三尊阿弥陀如来を見つけて持ち帰り、自宅の臼の上に安置したところ臼が燦然と光を放ったところから「坐光寺」としたという。

その後皇極天皇勅命により、本尊は長野市へ遷座、善光寺と名づけられたことから、坐光寺は「元善光寺」と呼ばれるようになり、遷座された本尊の代わりには勅命によって木彫りの本尊が置かれたとの事です。


元善光寺



回向柱の奥が元善光寺本堂



また「毎月半ば15日間は必ずこの故里(飯田)に帰りきて衆生を化益せん」という仏勅(お告げ)が残されたことで、「善光寺と元善光寺と両方にお詣りしなければ片詣り」といわれているとか。



春真っ盛りの信州路へ「牛に・・」ではなく、「バスに揺られて善光寺参り」でした。

あとはひたすら高知を目指し、京阪道渋滞で国道をゆるゆる走るというハプニングもあったのですが、日付が変わる前に無事帰宅できました。


          


春爛漫


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