遍路紀行目次 HOME
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寒風に干し上げられた大根
ロウバイ
近年は暖冬続きで、それにすっかり馴らされていましたが、今年は平年並みの冬のようです。 とはいえ、叩いても割れない厚い氷や一日中融けない霜柱、茶の間の藁畚(わらふご)のなかのご飯の凍結、頬や手の甲の皹(ひび)や皸(あかぎれ)などは遠い昔のことになってしまいました。 潔く「冬はつとめて」と言った清少納言が現在にあればどのように言うのでしょうか。
冬草のなかの道標(?)
熊谷寺へ
雪こそなかったけれど、相栗からの道は単調な冬の車道。 路傍のロウバイや、ほつほつと開き始める梅に癒されながらの8.5キロの道中でした。 昼食にやってきたのは10番切幡寺の下。 記憶に残っているような、いないような。 ほんのこの間のような気がしますが、4年という歳月は大きいものです。
午後。以前歩いた道も逆に歩くと風景が全く違います。 4年前、「あと5分やからな」を何度も繰り返し、遍路初心者の私どもを励ましてくれた先達さんに遅れじと、一団となって歩いたことでした。 冬の田んぼでは、ダイコンが見事な飴色に干し上げられていました。
山門前のコブシは硬い蕾でした
赤い頭巾が暖かい
切幡寺の下から7.2キロ、風格のある山門が見えてきました。 熊谷寺です。 ご縁をいただき、お参りをして、今日の遍路の締めです。 そして懐かしい「御所の湯」で体を温め、徳島道を通って帰ってきました。 次回は、2月29日、熊谷寺〜1番・霊山寺。 これで満願ですが、3月には、高野山へお礼参りに行く予定です。 娘遍路