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雲が流れる
アジサイの芽立ち
4年前・閏年の1月に歩き始めたお四国の遍路道。 今日、2月29日・閏の日に満願への道を歩くことに因縁めいたものを感じながら、9時50分、熊谷寺へ入っていきました。 山門の色彩豊かな仁王様。改めて敬意を表したくなります。 境内のアジサイの芽が明るい日差しを受けていました。
お参りを済ませてから、かつて歩いた道を逆方向に向かいます。 その土地の産業や人々の生業、道端にある祠の謂れ、遍路の作法など、折に触れて話をしてくれた4年前の、ドキドキワクワクしながらの道中を思い出しながら、黙々と歩きます。
お仁王様
見頃の梅
梅の花は、青い空に映えて見頃。 6キロ、1時間半ほど歩いて昼食。 午後も穏やかな日差しを受けてひたすら歩きます。 ヒイラギナンテンが咲き始め、沈丁花も開き始めています。
一年は1月から始まるのでしょうか、それとも春から始まるのでしょうか。 桜の頃に一年生になった時の強烈な印象で「一年の始まりは春」と思えてなりません。 その一年の始まりの直前を今歩いているという気がします。
咲き始めた沈丁花
霊山寺へ到着
ひたすら歩くというのは結構疲れます。 大した距離を歩いたわけでもないのにヘロヘロに疲れ、足裏のまめが痛み出した頃、ようやく霊山寺へ着きました。10.5キロ、2時間40分でした。
山門を入る時は感慨深いものがありました。 緊張してドキドキしながらこの山門をくぐったのは昨日のように思うのに、4年の歳月が流れてしまいました。 本堂で住職様の説教を聴き、改めて満願を実感しました。
満願の法話と読経
満願の娘達
めぐり来る季節を五感に受け、地域に生きる人々に出会い、自然の恵みを一身に受けて、生かされていることへの感謝の気持ちでいっぱいの4年間でした。 いよいよ最終回。 満願まで導いてくださった大いなるものへの感謝をこめて、3月14〜15日、高野山・奥の院へ参ります。 娘遍路