遍路紀行

遍路紀行目次 HOME

前ページ 次ページ

遍路紀行 その20 羽根川橋〜神峰寺入り口 (H17.3.4)



中山越えの遍路道


3月に入りました。


春先の気候は不安定で、ころころと変わります。

予報で雨を覚悟していました。が、直前になってころりと変わって上天気、ありがたい拾い物でした。



8時半、渋滞の高知を出発、予定より40分遅れで10時40分に羽根川橋へ到着、早速歩き始めました。


羽根の町は旧道を歩き、坂本から山越の道をとる「中山越え」です。

ポカポカ陽気で汗ばみながら少し行くと、ぱっと視界が開け、穏やかな土佐湾が眼下に広がっていて大感激です。

眼下に広がる土佐湾


盛りの椿


山の中、田んぼの側の、昔の人も歩いたこの道を草刈などして通りやすいように整備してくださる方たちがここにもいるのです。


椿の花は今が盛りでしょうか、あちこちの椿の優しい風情に癒されます。

一枝貰ってカンザシに、でなくて、帽子のコサージュに。


艶やかな遍路娘


落椿の道


そして急坂を下りるとそこは奈半利町の東端・加領郷(かりょうごう)の港でした。

  加領郷の祭り



旧道沿いには色んなお花が植えられ、沈丁花の甘酸っぱい匂いが漂っています。


赤い沈丁花


白い沈丁花


ここには弘法大師霊跡があり国道脇に大きな石碑が置かれ、国道のすぐ下には真新しいお堂が建てられていました。すぐ下は荒波が打ち寄せる海岸です。


ここでお参りをし、5キロの山越の疲れを癒す休憩ののち、昼食休憩地である田野を目指します。


今回の歩行は「ゆっくり行こうナ」という先達さんを尻目にトットと行ってしまうメンバーがあり、それを追いかけて添乗員さんが急いだため、先達さんが最後尾の人に付き合うというおかしな団体になりました。


さらに、昼を過ぎているのに、お昼ご飯は、あと5.4キロ向こうにあるものですから、頑張ること、頑張ること。

今回は、室戸市羽根から始め、奈半利町、田野町、安田町と進んでいきます。


弘法大師霊跡の石碑


奈半利貯木場


奈半利は木材の町。


大規模な貯木場や製材所からの木材の匂いに気持ちよく包まれて歩きます。

先頭が奈半利川を渡って二十三士温泉(前回・前々回は入浴・今回は食事)に着いたときには、最後尾は奈半利川にかかったばかりという長い行列になっていました。


食後、臥竜梅で知られている長法寺によりました。

樹齢300年の見事な臥竜梅の幹は見ごたえがありますが、蕾は固い状態でした。

道の駅「田野駅屋(たのえきーや)」を過ぎ、ようやく安田川へ来たときは疾うに3時を過ぎていました。


臥竜梅の蕾は固かった


和田医院前での記念写真


「ちょっとだけ、すぐに追いつくから」と、一行から離れて、町通りからほんの10メートルほどの我らが和田氏を表敬訪問。


親切に招じて下さるのをつれなくお断りし、医院前で記念撮影ののち、すぐにあとを追いましたが、一行の姿が見えません。

集合場所の勘違いで別の方向へ行ったから見えないわけです。



あ〜、またしても、ご一行様の足を止めてしまいました。

みなさん、重ね重ねで、ごめんなさい!

次回は3月18日の予定です。



             娘遍路


田んぼの隅に咲いていた蓮華草

  TOPへ 前ページ 次ページ