遍路紀行

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遍路紀行 その21 神峰寺入口〜伊尾木 (H17.3.18)



神峰寺本堂



遍路道


春のお彼岸に入りました。

海沿いでは強い風が吹くものの、暖かい遍路日和。

10時頃、安田町の神峰寺入口を出発、遠く北の山の中にある神峰寺を目指します。


田んぼのレンゲの花は2週間前よりさらに増え、梅・椿・桃・実桜・フジツツジ・スミレなど、明るい春に包まれて「土佐路一番の難所」といわれる急坂を汗ばみながら登っていきました。


遍路道


同行二人のオブジェと


山門下まで車道がありますが、急坂・急カーブのこの道は車でも大変なところです。


昔からの遍路道も随所に残っています。

やがて海を展望できる公園に着きました。

この公園にはたくさんの桜があり、あと20日ほどで素晴らしい景観となることでしょう。


フジツツジ


蓮華草


歩き始めから4キロ・1時間半で、27番・神峰寺の山門に着きました。



山門の右手にある長い石段は「神峰神社」への参道です。


到着、右は神峰神社への参道


山門


樹齢を重ねた杉木立に囲まれた境内は、自然を生かした築山になっており、刈り込み・清掃などよく手入れがされている美しい庭です。


本堂では前の白椿や左横のフジツツジに見惚れながら勤行をします。


桃の花


ツツジ


そして築山の中を登っていけば大師堂。



広い庭の隅の「雪椿」は、今年の寒暖の差の激しさからでしょうか、花は疲れ気味でした。


大師堂


食後のコーヒー


下山は楽なようですが、急坂を急げば脚に負担がかかります。


昼食へ急ぎたいところですが、そこは心して一歩一歩、ゆっくりと下りていきました。


神峰寺入口で昼食、ひとしきり賑やかに歓談ののち、国道55号線を安芸市伊尾木に向かいます。


国道は単調です。

でも、土筆の群生に驚いたり、白木蓮に感激したり、アスファルトの割れ目からのぞくスミレをいとおしく思ったり、7.5キロ、2時間足らずはあっという間でした。


国道を歩く



キツネノボタン


伊尾木には国道から50歩ほどのところに貴重なシダ類が自生している伊尾木洞があります。

皆さんをお待たせしないように気をつけて入ってみました。


「洞窟」というにふさわしい雰囲気です。


今回も、芸西の土佐ロイヤルホテルで汗と疲れを落としました。


5時を過ぎてもこの明るさ!

季節はありがたいものです。


次回は4月8日(安芸から芸西まで)の予定です。


        娘遍路


伊尾木洞


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