遍路紀行

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遍路紀行 その22 伊尾木〜芸西 (H17.4.8)



安芸の浜辺のジャコ干し 


水色の安芸ドーム


3月末にようやく高知の「開花宣言」が発表されました。


6日、7日と満開の桜便りが届けられるようになった8日、22回目の遍路です。

4月8日、日の出とともにローヒニー川のほとりで誕生したシャカ族の王子「シッダルタ」。この人が後のブッダ(お釈迦様)です。

そう、4月8日はお釈迦様の誕生日を祝う「花祭り」の日でもあります。


10時すぎに伊尾木から歩き始めました。


伊尾木川に続いて安芸川を渡ったところで、国道から一つ南の旧道へ入ります。

整備された町通りは国道沿いとは違った美しい閑静な雰囲気が漂っています


安芸の町の旧道


ジャコ干し日和


安芸ではチリメンジャコの生産がさかんです。

一行から離れて海岸へ回ってみました。

この日も海岸の干し場にいっぱいのジャコが干され、たくさんの人が忙しそうに働いていました。


「食べていきなさい」の言葉に、遠慮なくほおばると甘さ旨さが口いっぱいに広がります。


白いチリメンジャコに混ざった赤いイカは取り除くとか。

チリメンジャコの中にイカを見つけたら「大当たり!」と喜んだ子供の頃を思い出しながら、しばしイカ拾いに興じたことでした。


ナワシログミ


大人気のナワシログミ


そして、その昔の電車の終点であった元安芸駅で一行を待ちます。


伊尾木から4キロ。約1時間です。

すぐ北には「安芸ドーム」が見えます。


安芸からは海沿いの「高知安芸自転車道(サイクリングロード)」を歩きます。


砂浜からの熱い海風、舗装路からの熱気、太陽はほぼ南中。


「今からこれだけ暑いと先が思いやられる」などと弱気な言葉もついポロリ。

4.5キロ、約1時間で、八流(やながれ)に到着、レストランで昼食休憩です。


八流極楽寺


赤野のサイクリングロード


食後、レストランの下の、海からまっすぐに切り立ったところにある八流極楽寺に参拝し、サイクリングロードを歩き続けます。

この時期、桜の花に包まれて歩きたかったのですが、期待の赤野の桜は海側の半分はひどく傷んでいて残念でした。



すみれ

赤野には「英子さん」の遍路接待所があり、一面に張り巡らされた絵や言葉に「うん、うん、なるほど」と共感させられました。


赤野の「英子さん」のお接待所



お接待所の壁にあった絵


お接待所の壁にあった絵




待宵草


野いちごの花


アケビの花

道中には可愛いスミレ、野いちごの白い花、アケビの花、シャシャブの赤い実、浜辺にはよく見るとハマヒルガオやマツヨイグサが咲き始めています。




芸西村琴ヶ浜の野外劇場裏の松林で休憩。


和食川の河童の像に送られて、八流から7キロ、約2時間で最終地点へ着きました。


ハマヒルガオ


琴ヶ浜で休憩


本日の総歩行距離は15.5キロでした。

なお、この日の高知県地方は今年初めての夏日(気温25度超)、中村では30.5度の真夏日を記録したとのことでした。

なるほど! なるほど!



次回は4月22日、芸西から大日寺を打って戸板島橋までの予定です。




          娘遍路


和食川の河童


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